医療法人社団 藤川医院

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前立腺肥大症による頻尿・尿勢低下のある患者さまへ

  1. 前立腺肥大症は、加齢により前立腺が肥大し尿道や膀胱を圧迫し、排尿障害が現れる病気です。
  2. 50歳以上の男性の5人に1人が、前立腺肥大症にかかっていると言われています。
  3. 次のような症状が現れます。
    • (1)頻尿:トイレに何回も行く。
    • (2)夜間頻尿:夜、何回もトイレに起きる。
    • (3)排尿遅延:尿がすぐに出なく時間がかかる。
    • (4)残尿感:尿が終わっても、まだ、残っている感じがする。
    • (5)尿勢低下:尿線が細く勢いがない。
    ※自覚症状については、国際前立腺スコア(IPSS)でチェックします。
     IPSS表は、こちらよりダウンロードいただけます。
  4. 受診されましたら、以下のような検査を行います。
    • (1)尿検査:血尿、膿尿の有無を見ます。
    • (2)腹部超音波検査:前立腺の大きさ、残尿量の測定をします。
      腎臓の状態のチェックもします。
    • (3)血液検査:PSA(前立腺特異抗原)値でがんのチェックをし、腎機能も調べます。
  5. 治療方法
    • (1)内服治療
      • ①α1遮断剤:前立腺平滑筋にある交感神経受容体(α1)を遮断し前立腺平滑筋を広げ、尿道への圧迫を解除し尿の出を良くします。
        ハルナール、ユリーフなどの薬があります。
      • ②ホスホジエステラーゼ5阻害剤:前立腺や膀胱の出口の平滑筋を弛緩させて尿を通りやすくします。
        ザルティアの薬があります。
      • ③5α還元酵素阻害剤:男性ホルモンの前立腺に対する作用を抑え、前立腺を縮小させます。
        アボルブの薬があります。
        ※これらの薬を、組み合わせて使用しています。
    • (2)手術治療
      • ①経尿道的前立腺切除術(TUR-P)
        尿道から内視鏡を挿入し、内視鏡の先につけた電気メスで前立腺を内側から切除します。
      • ②ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)
        尿道から内視鏡を挿入し、レーザーで前立腺の内線の部分をくり抜きます。
      • ③レーザー前立腺蒸散術
        尿道から挿入した内視鏡下にレーザーを照射し前立腺内腺を蒸散(蒸発)させます。
      • ➃経尿道的前立腺つりあげ術(UroLift)
        前立腺の中へ、インプラントを埋め込み、前立腺を持ち上げて尿道を広げる手術です。
        体への負担が少ないのが特徴です。

※手術の必要な患者さまは、専門の病院へご紹介しています。

こちらのサイトでも詳しく掲載されています。
(キッセイ薬品様ホームページ)https://www.kissei.co.jp/urine/

膀胱炎をくりかえす患者さまへ ―日常生活での注意点―

膀胱炎をくりかえさないためには、細菌が膀胱に入りやすい生活習慣を改善する事が大切です。

  • (1)排便の後は、「前から後ろ」に拭きましょう。
    「後ろから前に」拭くと、肛門周囲の大腸菌を尿道の方へ付けてしまう事になります。「前から後ろ」に拭く習慣をつけましょう。
  • (2)便秘を改善しましょう。
    便秘があると、大腸菌の発生も多くなり、また、骨盤内のうっ血も起こり膀胱の血流も悪くなるため、膀胱炎を起こしやすくなります。
  • (3)トイレに行くのを我慢しないようにしましょう。
    尿意があれば、我慢せずに早めにトイレに行きましょう。
    早めにトイレに行けば、膀胱の中に細菌があっても、早く外へ出すことが出来て膀胱炎を予防できます。
  • (4)水分を多めにとりましょう。
    水分を多めにとると、尿量が増えて、膀胱内の細菌を外へ出すことができます。
  • (5)セックスの前後は清潔にしましょう。
    セックスの前にはシャワーなどで清潔にすると同時に、セックスの後にはすぐ排尿をして、膀胱内の細菌を外へ出すようにしましょう。
    こうすると、膀胱炎になる頻度をかなり減らすことができます。
  • (6)お腹を冷やさない様にしましょう。
    夏場でも、クーラーで下半身が冷えると、膀胱の血流が悪くなり膀胱炎の原因になります。
    下半身に厚着をしたり、冷えの強い時は、下腹部と腰にカイロを貼ったりしましょう。
  • (7)疲労を避けましょう。
    疲労や睡眠不足があると、身体の免疫力が落ちて、膀胱炎になりやすくなります。
    過労を避け、睡眠時間を十分に取りましょう。
  • (8)薬を勝手にやめないようにしましょう。
    膀胱炎で、病院で処方された抗生物質は指定された日数をきちんと飲みましょう。
    症状が消えたため治ったと思い込み、途中で薬を止めると膀胱内に残った細菌がまた、増えてきて、再発する事があります。
    抗生剤は、指示された日数(通常 7日間くらい飲むことが多いです)をきちんと飲みましょう。

※参考書籍
巴 ひかる 著 「膀胱炎がわかる本」

※下部尿路症状のある方へ

下部尿路症状には、次のような症状があります。

  • (1)昼間頻尿:昼間、8回以上、尿に行く場合を言います。
  • (2)夜間頻尿:夜間、1回以上、尿に行く場合を言います。
    ※夜間頻尿に関して、より詳しく掲載されているページがございます。こちらよりお入りください。
  • (3)尿意切迫感:急に、我慢できないような強い尿意が出ます。
  • (4)尿失禁:意識せずに尿が漏れる場合を言います。
  • (5)腹圧性尿失禁:運動時やくしゃみ、咳の時に尿が漏れます。
  • (6)排尿遅延:尿の勢いが弱くなります。
  • (7)尿閉:尿が全く出なくなり、膀胱に溜まったままになります。

※過活動膀胱の疑いのある方へ

尿意切迫感があり、頻尿、尿失禁がある場合を、過活動膀胱と言います。
問診、尿検査、腹部エコー検査などを行い、症状に合った薬物治療を行います。
排尿の症状を見るために、排尿日誌を付けていただく場合があります。
排尿日誌の説明は、ネットの「夜間頻尿.com」のサイトのこちらから
見る事ができますので是非ご覧ください。
排尿日誌は、このサイトから、直接、ダウンロードすることができます。
薬物治療がうまく合った場合は、症状が驚くほど改善する場合がよく見られます。
頻尿などの症状があり、日常生活にお困りの方は、是非一度、診察にお越しください。

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