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時代の流れと診察室風景の変化
クリニックを開院してから30年以上が経つと、診察室の風景も随分と変わってきているのを感じます。
開院当時、50歳代だった患者さまは、今では80歳代になっており、ご自分で来院されている方もいれば、施設に入所されている方や、亡くなられた方もおられます。
月日の流れによる人生の変化をつくづくと感じます。
この30年間に、病気に対する薬にも目まぐるしい進歩がありました。
当院は、地域のかかりつけ医の面も持っているため、開院当時から現在に至るまでいろいろな患者さまがとりあえず受診されます。
開院当初には、生死にかかわる様な強い喘息発作の患者さまがおられ、基幹病院へ救急搬送する事もよくありました。しかし、現在では、喘息発作の患者さまはほとんど見られなくなりました。
これも、この間の喘息の吸入治療の発達による恩恵だと思います。
C型肝炎の方も、昔は、基幹病院でインターフェロン治療などを受けておられましたが発熱などの副作用に苦しみ、中々、肝炎ウイルスが消えない方もいました。
その過程で、肝臓がんが発症し、亡くなられた方もおられます。しかし今では、内服治療で、ほとんど全ての患者さまの肝炎ウイルスが消えています。
更に、この30年間の間には、インフルエンザの治療薬や、帯状ヘルペスの治療薬の出現など、新しい薬が次々と登場しました。
これらも、医療における大きな進歩だと思います。
また、開院当初には、今のような介護保険の制度もなく、介護を要する高齢者は自宅で看るほかなく、看る家族のいない家庭は本当に困っていました。
しかし、今では、一人暮らしの高齢者も増えてきていますが、一方で、デイサービスや在宅介護などの介護サポートも行われて随分と介護制度も充実してきたと感じます。
そして、当院が標榜している泌尿器科の分野でも、高齢化に伴い、前立腺がんの患者さまが増えてきています。また、若い人の性病も増えてきている様に思います。
また、10年前に登場した、SGLT-2(フォシーガなど)は、慢性腎臓病の進行を遅らせる初めての薬として、臨床現場で大きな効果を発揮しています。
今後、どのような診察室風景になっていくのか分かりませんが、これからの変化に対しても誠実に向き合って、診療していく事だと思っています。
現在の診察室風景です。
診察も電子カルテで行う様になりました。
我が家のペットの入院
我が家には、2歳になる猫がいます。チンチラペルシャの種類で、名前はミタラシ(愛称 ミータン)といいます。
毛の色が、みたらし団子の色に似ているとの事で、孫がこの名前を付けました。
このミータンが、頻回にトイレに行くようになり、行っても5分くらい座っていて中々出てきません。
膀胱炎かもしれないなと思い2~3日、様子を見ておりました。
その内に、段々、元気がなくなり、エサも食べず水も飲まなくなってきました。
これは普通ではないと思い、病院へ連れて行かねばと思いました。
丁度、日曜日の夜で娘に電話をかけてもらいましたが、動物病院はどこも休診でつながりません。
しかし、最後にかけた病院が電話に出てくれて、救急で診てくれる事になりました。
病院は、丸亀城の近くにあり、ミータンを車で連れて行きました。娘や孫も駆けつけてくれました。
日曜日の夜間なのに、先生と数名のスタッフが対応してくださり、不安な中、本当に心強く思いました。
しばらくして、処置室へお入りくださいと言われて、皆で入りました。
先生が、超音波検査の画像を見ながら説明をしてくれ、膀胱内に大量の砂が溜まっていてこれが膀胱の出口に詰まって尿閉状態になっているとの事でした。
膀胱内にカテーテルを入れて導尿し、膀胱内の砂を洗って排出してくれていました。
血液検査も、10分くらいで結果が出て、腎機能を示すクレアチニン値が、4.2(正常値は1.6以下)と上昇しており、腎不全の状態との事でした。
もう1日くらい経つと命が危なかったとの事で、命を助けられたと本当に有り難く思いました。
尿の中に砂の出来る原因は、食べていたエサにあるのではとの事で、砂のできにくいエサを指導してくれました。
3日間入院し、ミータンは無事退院出来て、今は元気に暮らしています。
今度の事で、ペットも人間と同じ様な病気をするものだと認識した事、そして、治療も人間の尿閉と同じようにするものだという事を目の前で見ることができた事に、不思議な感銘を覚えました。
それと、ペットも救急の病気の時に診てくれる病院のある事が本当に有り難く思いました。

ミータンの入院中の写真です。
膀胱の尿を留置カテーテルで出しています。
我が家のペット(その2)
我が家のペットの猫(愛称 ミータン)も、尿閉で入院してから1年半が経ちました。
その後、体調も良く元気に暮らしています。
考えてみれば、孫の希望で猫を飼うようになるまでは、家の中にペットがいる生活などは思ってもいませんでした。
しかし、ペットがいる事によって家族の中にペットに関する会話も増えてきました。
返事をしないのは分かっていながら、自分からペットに話しかけた後、ペットの気持ちになって自分で返事を返しているのに気がついて可笑しくなる事があります。
また、ペットを見に、孫が家へ来る頻度も多くなりました。
ペットの体に触ってその体温を感じたりその仕草を見たりする事で、生命を慈しむ気持ちが生まれてくるのだと思います。
ペットがもたらしてくれる恩恵には、想像以上に大きなものがある様に思います。


患者さま待合スペースに「ミニ図書コーナー」を設けました。
待合室の一角にミニ図書コーナーを新しく設けました。種々の本を置いてありますので、興味のある方はご覧ください。
また、コロナ感染もかなり減少してきた事もあり、しばらく撤去していた雑誌、新聞などをふたたび待合室に設置いたしましたので、ご利用ください。


当院待合室の絵「庭の松」について
医院の待合室に1枚の絵を掛けています。
「庭の松」と題する絵で、昔、絵を趣味にしていた父親が描いたものです。
私が子供の頃は、今の医院が建っている所に、家の屋敷が建っていました。
その庭に、何本も松の木が植えられていて、大きな木は子供の手で抱えきれない程の大きさでした。
その松の木に、夜、フクロウがとまりに来て、月夜にフクロウのシルエットが浮かびホーホーと鳴く声が今も耳に残っています。
その松の木も、松くい虫のせいで全て枯れてしまいました。
その頃から、近くの山でも松の木を見る事はあまり無くなってしまいました。
待合室の絵を見る度に自然と時代の移り変わりを感じます。

当院が、NHK-BS1スペシャルで放映されました
令和4年1月2日、NHK-BS1スペシャル「私たちのデジタル医療革命」という番組で当院の診察風景が放映されました。
K-MIX R(かがわ医療情報ネットワーク)という情報システムを利用して、当院と三豊総合病院との間で情報のやり取りをし、診療に役立たせているという内容でした。
この情報システムを利用する事で、診療の上で多くの恩恵を受けています。
※当院ではITによる全県的な医療連携システム「かがわ医療情報ネットワーク【K-MIX R】」に登録し、地域の基幹病院様と相互連携を行っています。
詳しくはこちら

駐車場横にあるクロガネモチの木
医院の駐車場の横の一角に大きなクロガネモチの木がそびえています。
樹齢120年くらいになり、幹の太さは大人の腕で2抱え位あります。
大きな木なので、平成6年の香川の大渇水の時に枯れないかと心配しましたが、それを乗り切ってくれて、現在も青い葉を茂らせています。
来院された患者さまの中にはこの巨木が気になる方がいて、この木を背景にして写真を撮って帰られられる方もいます。
いずれの日にか、隠れたパワースポットの一つになるかも知れません。


